昇華プリントとは?
昇華プリントとは?
従来までの貼り付けるプリント
従来のプリント方法は、接着剤が付いたプリント素材を番号やマークなどの形にカットして、ユニフォームの生地に直接貼り付ける方法でした。しかし、ユニフォームなどに使われる生地は発汗性に適した生地が多く、汗(水分)を通す極小さな穴が空いているので、生地表面は凹凸があります。そこに、直接プリント素材を圧着するので、使い込んだり、洗濯し続けることでプリント素材や接着剤が劣化して剥がれる場合があります。また、プリント素材はラバーやシルクなどのゴムのように伸びる素材等が一般的に使われます。しかし、ラバーを含む素材の多くは、汗などの水分を通さず若干ですが重みがあるので、ユニフォームの一部分にプリントする分には効率的ですが、面積が大きいプリントや複数のマーキングなどには向いていません。
従来とは違う昇華プリント
昇華プリントは、従来のプリント方法とは違い、ユニフォームに使われるポリエステルの生地を直接特殊インクで生地と一体化させるのが特徴です。結果、細かくて鮮やかな色を使ったデザインなどを再現するのに適したプリント手法なのです。行程は、デザインしたデータを専用のプリンターで特殊インクを使ってプリントアウトします。プリントアウトした転写紙をポリエステルの生地に合わせて、機械で熱を数十秒間加える事により、特殊インクがポリエステル生地と化学反応して一体化することで、剥がれたり色落ちすることがない転写が完成します。また、インクが直接ポリエステル生地と一体化するので、プリント部分の重みはありません。さらに、生地の特性を生かしたプリント技術なので、さわり心地が非常にいいのが特徴です。
劣化が少なく色落ちしない
昇華プリントのもう一つの特徴が、洗濯しても色落ちしないのが特徴です。洗濯テストを200回以上繰り返してもほとんど色落ちがありません。理由は特殊インクにあります。昇華プリントに使う特殊インクは、生地に熱を加えることで生地と化学反応を起こし、生地を"染める"というよりも、生地自体の"色が変化する"と思ってください。その結果、"何回洗濯しても色落ちしない"という状況が産まれるのです。また、従来のプリント違い、プリント自体が剥がれたりすることがないので、生地自体の消耗や紫外線劣化は多少あるものの、それ以外の劣化要素が少ないので、数年〜十数年と長持ちするのも特徴の一つです。